シルバーはプラチナやゴールドに比べ、安価なことから手軽に楽しめるシルバーアクセサリーとして若者を中心に広まりました。
多くの方に馴染み深いシルバー(銀)という素材について特性などを書いておきます。
シルバー(銀)は熱と電気の伝導性が最も優れた金属
簡単にいうと熱や電気が伝わりやすいということです。
シルバーアクセサリーをつけたままサウナに入ったりしたことがある方は分かると思いますが、サウナなどの高温な場所だと熱の伝導率が高いためアクセサリーがどんどんと熱くなっていきます。
逆にスキー場などの極寒地ではとても冷たくなります。
こういったところからシルバーの熱伝導率の高さが分かるかと思います。
できればそのような場所ではアクセサリーははずしたほうがいいですけど。
シルバー(銀)は表面が黒ずむということ
これは空気中の硫化水素や水分中のオゾン、二酸化硫黄と反応して起こる硫化という現象です。
よく間違われる言い方として銀は酸化するといわれますが、鉄などと違って酸素と反応するのではなく、硫化水素に反応し、表面に硫化銀をつくります。
温泉などの成分によっては身につけているシルバーアクセサリーが硫化して黒くなってしまうことがあります。
熱くなるし黒くなるしで温泉施設などに着けていってもいいことないのでもうはずしましょう。
しかしながら、メンズのアクセサリーを中心に多くのシルバーアクセサリーはこの黒ずむという特性を活かし陰影をつけ立体感のある作品をつくっています。
シルバーが黒くなるというのは、悪い部分でもありますが逆にいい部分でもあります。
ラトルクリエイションの作品でも溝が黒くなっているものはこういった性質を利用しています。
シルバー製品の品位
銀は千分比で表されます。
どういうことかと言うとひとつの塊の中に銀が50%使われていれば500、80%使われていれば800、100%(99.9%以上)使われていれば1000と表されます。
よくシルバーリングやシルバーペンダントトップに裏側に925と刻まれているのは92,5%の銀が使われていますということです。
耳にしたことがある方も大勢いると思われますが、925のシルバーは別名STERLING SILVER(スターリングシルバー)と呼ばれています。
ラトル クリエイションではこのスターリングシルバーが使われています。
裏の刻印はSILVERと刻まれています。(刻印を打つスペースのない小さな作品は省かれているものもあります)
では、なぜ100%の銀を使わないかと言いますと、別に材料代をケチっているわけではなく銀はアクセサリーやジュエリーとして使うには柔らかすぎるためです。
そのため他の金属を混ぜ硬さを出しています。
主に銅が混ぜられることが多いですが、まれに違う金属が混ぜられていることもあります。
シルバーは金属の中で一番輝く
もうひとつ銀の特性として、可視光線の反射率が金属中最大だということ。
可視光線とは人に目に見える波長のこと。
つまり、高価なゴールドやプラチナより、光り輝く金属だということです。
一番輝く金属なのに、手入れを怠ると黒ずんでしまう銀という金属。
そんな一癖あるところもシルバーの魅力なのではないでしょうか。